一言でいうと、ダム建設を請け負った建設会社が、不正入札の見返りに、五億円の政治献金をするおはなし。よくあるはなしです。 続きを読む
月別アーカイブ: 2015年7月
欧州の天地は複雑怪奇。「第二次世界大戦の起源」A・J・P・テイラー(吉田輝夫訳 講談社学術文庫)
ギリシャが借金返せなくなって、ヨーロッパの首脳が一堂に会して、ああでもないこうでもないって侃々諤々議論しているけど、 続きを読む
愛と真心と手練手管。「小説世界のロビンソン」小林信彦(新潮文庫)
この本を読んで、バルザックが読みたくなったのでした。谷崎が読みたくなったのでした。白井喬二が読みたくなったのでした。 続きを読む
とりあえず1~3巻まで「近世日本国民史」徳富蘇峰(時事通信社)
時事通信社から全100巻出てるこの「近世日本国民史」。大勢の歴史研究者が分担して書いた本じゃないんだよ。 続きを読む
自意識対無意識。「器に非ず」清水一行(角川文庫)
みんな大好き清水一行の時間だよ!最近はあんまり流行らないのかな?ぼくは大好きなんだよ。そこらへんの企業小説とは全然大違いだよ。 続きを読む
作家が生き延びること。「失踪日記」吾妻ひでお(イースト・プレス)
吾妻ひでお。同時代のひとなのに、もうすでにいない過去のひとのようだった。 続きを読む
ググるカウボーイ対殺し屋囲碁棋士「シブミ」トレヴェニアン(菊池光訳 ハヤカワ文庫)
確か中学校三年生の時に読んだ小説。懐かしい。なぜいつ読んだか覚えているかというと、 続きを読む
もう一人の自分に会わないために。映画「ポゼッション」アンジェイ・ズラウスキー(監督)
「ポゼッション」というタイトルの映画は、ぼくの知る限り二つあって、この記事で語らせていただきますのは、1981年のフランスと西ドイツ製作の映画。 続きを読む
若き天才の輝き!「新漫画文学全集」東海林さだお(ちくま文庫)
大学生のとき、文庫化されて、本屋で立ち読みしたら面白すぎて、笑いをこらえるのに必死だった。 続きを読む